紀伊国屋を歩いていたら、パッと目に入ったので買ってみた。
「3秒」とか書いてあると、疑いつつも検証したくなってしまう性格。。。
思いっきり出版社の策略にハマっています(笑)
この本が書かれた背景は、著者が会社の産業医として働いてみて、
部下だけでなく上司も悩んでいるのだということに気づいたことにあるようです。
最初に書かれていたのは、嫌われ役を上司が買って出ないこと。
まずは部下に好かれること、とあります。
この背景は、好きな上司の言うことは聞いてくれる、
という点を活用するということにあります。
厳しいことばかり命令で言うのではなく、応援する側に立って発言することが大切。
当たり前のように聞こえるけれども、実際の行動が違っている人は多いですよね。。。
ちなみに、「頑張れ」は命令なんだそうです。
部下を応援したければ「頑張れ」と言ってはいけない、という旨のことが
書いてあるのを読んで、ハッとしました。
気を付けたいところです。
この後は、部下のタイプ別に記載がありました。
愚痴が多い部下、高すぎる評価を求める部下、指示待ちニンゲンな部下、
失敗して自信喪失な部下、仕事を抱えすぎていっぱいいっぱいな部下。
共通してやるべきは、事実を最大限に認めてあげることであり、
部下に過剰に寄り添うのは逆効果であるという点。
また、部下が何かやらかしてしまった場合は「なぜ」よりも
「どうやって」にターゲットを充てる方が良いという。
部下にとって上司からの「なぜ」は圧迫に感じられるからとのことだった。
私が教育担当向けの研修を受けたときは、
講師から話をきちんと聞きましょう、というスタンスで
「どうして」と聞くのを推奨されたのですが、これは逆効果なんだと。
自分で考えさせるという視点は良いのですが、圧迫に感じられたら
病んでしまう恐れがあるとのことなので、注意したいと思いました。
あと、部下の話はじっくり聞きに行くのではなく、
サラッと聞いた方が良いと著者は言います。
それは、失敗の内省を繰り返させないようにすることと
上司依存にならないようにするための2つの理由から。
こう言われてしまうと、確かにじっくり聞いていくのは
時間の面で効率的ではないと感じます。
そんな感じで、部下のタイプ別に具体的なアプローチが記載されているので
そのタイプに当てはまるような部下がいるならば
読んでみる価値があると思う本です。
個人的には、やる気があるのは良く分かるんだけど、
こちらの言うことを最後まで聞かずに暴走しちゃう部下に対して
どう対応するべきなのかが書かれていると
私にとっては有益だったり・・・(笑)