はやく人間になりたい

プライベートな時間の記録。タイトルは適当。

すべての仕事は10分で終わる

ジュンク堂でビジネス本コーナーを歩いていたときに見かけて

ついつい買ってしまった本。 

元LINE社長の森川さんの著書の1冊。

 

 

1つのタスクは10分を目安にとっとと終わらせて、
ジョブにできるだけ時間を割くようにした方が良い、という話し。

 

森川さんの言うジョブとタスクはそれぞれ次の通りである。

 ジョブ・・・頭を使わなければいけない仕事
 タスク・・・頭を使わなくてもやっていける仕事


ビジネスパーソンの価値は、どれだけ何らかの課題に対して
答えを見つけてこれるかにかかっている。

この価値を高めるにあたり、限りある時間の中でジョブに
できるだけ時間を割いたほうが良い。

ジョブに時間を多く回せるようにするためには、
タスクをいかに早く処理できるかにかかっている。

このタスクを早く処理するための考え方がこの本に書いてある。

 

多くの仕事は、小さいジョブとタスクの塊として構成されているので、
まずは仕事をプロセス毎に分解して考えることが大切であると言う。
そうすると、1つの大きな塊としては大きなジョブとして見えるけれども、
小さい塊にして並べてみれば、大部分はタスクで構成されていることが多いともある。


これらに書いてあることは、プロジェクト管理をする上で基本的な話しでもある。
大きな塊となっている1つの大きな仕事を細分化できなければ
現場の方に仕事を依頼することができない。
ある程度のマッピングをすることなしに仕事を依頼してしまうと、
現場は迷子になってしまって、無駄な仕事が多く発生してしまう。

また、振り返りは重要であるとも書かれている。
これは作業見積りの精度を上げる上でも重要である、と。
これは私も同感で、計画時点での自分の考えと、
実際にやってみた結果を比較することで
自分が分かっていなかったことに気づけるという体験は結構してきた。
今の私にとって、帰りのバスの中での振り返りは、もう日課である。

 

ちなみに、本の冒頭では、仕事を遅くするファクターを
次のように分類している。

 (1) いい人すぎて仕事を抱えすぎる
 (2) 1人で全部やろうとする
 (3) 自己満足に浸っている
 (4) 集中力が切れやすい
 (5) 今やるべきことが明確になっていない
 (6) 読みが甘い


これらは、現場個人の問題というよりは、
プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーが
実際にやるべきことをやっていないことによって起こる気がするように思った。

具体的には、

  • どういうやり方で目指すべき場所にたどり着きたいのかを明確にできていない。
  • 仮に目指すべき場所等を明確にできていたとしても、このことを現場の人間にきちんと納得してもらえていない、或いは納得してもらえるように調整できていない。
  • 実際の現場の状況を把握し、必要に応じて軌道修正をかける作業をサボっている。

 

といったことができていないことによって発生するように思う。


なので、タイトルの表現自体は少し極端だけど、
この本はプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーが
ターゲットだったりするのかなぁ、と感じた。


本に書いてあるようにすれば、
必ず仕事は10分で終わる、というものでもないとは思う。

しかし、仕事の進め方を具体的にイメージしながら
プロセス毎に分解してみること。
そして実行後はきちんと振り返り、その知見を次回に活かすこと。

 

私自身、普段意識しながらやってはいるものの、
なかなか次に活かせてないかもなぁ・・・なんて感じた。

 

せっかくなので、1つや2つは森川メソッドを取り入れてみようかと思った。